こんにちは、管理人のSakuraです。肌はターンオーバーによって皮膚細胞はおおよそ28日周期で生まれ変わりますが、ここで誤解してはいけないようちょっと補足しておきます。
ターンオーバーはどこかを堺(さかい)にグルっとまるごと肌が生まれ変わるわけではなく、肌の細胞一つ一つの寿命が28日ということ。なのでカラダ中の皮膚はどこかしら毎日ターンオーバーしています。
肌のターンオーバーの周期は齢を重ねると長くなる
ターンオーバーは一般的に28日間と言われてますが、28日間のターンオーバーは20代まで。細胞は毎日老化していきますから。
年代別の目安は30代で28-45日。40代で45-60日、50代で60-90日。60代になるといよいよ100日を超えるようになります。60代のターンオーバーは3ヶ月以上もかかってしまうということですね。
10代 | 10-21日 | 20代 | 14-21日 | 30代 | 28-45日 |
40代 | 45-60日 | 50代 | 60-90日 | 60代 | 90-125日 |
肌トラブルの原因は、このターンオーバーがスムーズに行われず肌再生がずれ込んでしまうこと。だからこそ、日常のスキンケアをマメに続けなければなりません。
ターンオーバーの28日間を辿(たど)ってみましょう
ターンオーバーは皮膚の一番下で細胞が生まれるところから始まります。生まれたばかりで保水力の高い瑞々(みずみず)しい細胞は少しづつ肌となる皮膚を作っていきながら14日間かけてだんだん皮膚の表面(表層面)に向かって上へ上へと育って行きます。
この皮膚が14日後になると、みなさんもご存知の角質に変わりはじめます。ここまでが、ターンオーバーの半分です。
ターンオーバーの後半は角質層
新しい細胞が生まれて14日後には角質層に変わり、そこから角質層をつくりはじめます。そう、あなたが見てる自分の肌は角質層の表層。
ちょっと驚くかもしれませんが角質に変わっていく時、皮膚はすでに死にゆく状態にあるんです。
例えば、爪は角質の硬くなった状態(すべてケラチン)で細胞としてはすでに生きていないため、切っても痛くないんですね。
つまり角質層は死にゆく細胞なので保水力はどんどん弱まっていきます。14日後には完全に垢(あか)となって剥(は)がれ落ちていきます。ちなみに最下部あたりの角質層は健康な状態だと15~20%の水分を含むほどの保水力を持っています。
皮膚の細胞の誕生から角質になり垢になって剥がれ落ちるまでがちょうど28日間。このちょうど一周がターンオーバーです。
乾燥肌 ダメージ肌の要因~ターンオーバーの乱れ
ストレスの多い現代生活はターンオーバーの周期が乱れやすいです。ターンオーバーに乱れが起きると角質層は保水力が弱まります。すると古い角質がスムースに剥がれにくくなり雑菌も増え、悪循環のスパイラルに陥ります。
逆に言うと、保水力の弱まった角質層は潤いが無いため古い角質が落ちにくくなりターンオーバーを乱すことになります。いずれにしても悪循環ですね。
古い角質の残滓が肌トラブルの原因となる
お風呂で落としきれなかった古い角質の残滓(ざんし)はさまざまな肌のトラブル(かぶれ・肌荒れ・吹き出物・ニキビなど)を引き起こし、放っておくとシミ・シワにつながっていきます。
そうなるとと慢性的な敏感肌(場合によってはアトピー性皮膚炎)になりやすく、もとの健康な肌に戻すのに時間がかかってしまいます。
つまり肌乾燥の放置にいいことなど何ひとつもない、ということですね。乾ききった角質層の放置はターンオーバーの周期を狂わせやすいことがわかったところでとにかくイチに保水、ニに保水です。
保水力の高い化粧水・美容液を選ぶことはカサカサ肌・ダメージ肌を治すための一番の近道であり、まさに王道。とくに乾燥肌の方が化粧水を選ぶときは抜群の保水力をもつものにしましょう。
保水力が弱まった角質層に水分を補うのが化粧水・美容液の使命であるということです。