玄米ライスミルクの効能効果・栄養素はそのままに玄米のデメリットを解消。

ライスミルク

玄米ライスミルクの効能効果と栄養素についてまとめました。

玄米を原料としたライスミルクの効能効果と栄養素はズバリ、玄米と同じです。

つまり玄米の栄養素をライスミルクで簡単に摂取できるということ。


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玄米の栄養素(白米と対比)

まず白米と玄米の100gあたりの成分表比較をご覧ください。

白米と玄米の成分比較表(100g当たり)科学技術庁資源調査会『五訂日本食品標準成分表』より引用

成分 白米 玄米 対白米比
カロリー 356Kcal 350Kcal 0.98倍
タンパク質 6.1g 6.8g 1.11倍
脂質 0.9g 2.7g 3.00倍
炭水化物 77.1g 73.8g 0.96倍
灰分 0.4g 1.2g 3.00倍
GABA 1mg 3mg 3.00倍
ミネラル ナトリウム 1mg 1mg 1.00倍
カリウム 88mg 230mg 2.61倍
カルシウム 5mg 9mg 1.80倍
マグネシウム 23mg 110mg 4.78倍
リン 94mg 290mg 3.09倍
0.80mg 2.10mg 2.63倍
亜鉛 1.40mg 1.80mg 1.29倍
0.22mg 0.27mg 1.23倍
マンガン 0.80mg 2.05mg 2.56倍
ビタミン ビタミンE 0.20mg 1.30mg 6.50倍
ビタミンB1 0.08mg 0.41mg 5.13倍
ビタミンB2 0.02mg 0.04mg 2.00倍
ナイアシン 1.20mg 6.30mg 5.25倍
ビタミンB6 0.12mg 0.45mg 3.75倍
葉酸 12μg 27μg 2.25倍
パントテン酸 0.66mg 1.36mg 2.06倍
植物繊維(水溶性) 0.7g
植物繊維(不溶性) 0.5g 3.0g 6.00倍

脱穀後の米は大きく分けて3つの層(籾殻、糠層、胚乳)と胚芽からなってます。

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米の断面図

籾殻を除いた状態が玄米。

白米との大きな違いが、玄米は糠(ぬか)と胚芽を残していること。

100gの白米に比べ、玄米の糠と胚芽部分にはおおむね倍以上のミネラルをはじめ、6.5倍のビタミンE、5.13倍のビタミンB1、5.25倍のナイアシン(ビタミンB3)、2.25倍の葉酸(ビタミンB9)、2.06倍のパントテン酸(ビタミンB5)。食物繊維にいたっては白米の6倍。

玄米(糠と胚芽)の効能効果

まず、食物繊維には便秘解消の効果があることは広く知られてます。

玄米に含まれるミネラル成分の効能効果

白米に比べ約2倍以上玄米に含まれるミネラル成分の効能を見ていきましょう。

成分 効能効果
カリウム 一言で表すと体内活動のさまざまな均衡を保つ役割。

細胞壁の浸透圧をコントロールしたり、酸塩基平衡(pHバランス)の維持、心臓や筋肉機能の調整、細胞の浸透圧の維持などの働きをします。
マグネシウム 主な働きは骨関連です。

カルシウムの作用をコントロールして骨や歯の形成や弾力性を高めたり、筋肉の収縮と弛緩の調整、神経の興奮制御などです。
リン 成人のカラダに800gほど含まれるリンも骨関連がメインの仕事。

体内に摂り込まれたリンの80%以上はマグネシウムやカルシウムと協力して骨と歯を形成します。

10%以上は軟組織である脳、神経、筋肉などに含まれエネルギー生成に寄与してます。
成人のカラダに3gほど含まれる鉄のうち60%以上は赤血球のヘモグロビンを構成する一部となり酸素運搬の役割を担ってます。

鉄分不足による貧血の原因がここにあるわけです。

残りの鉄分30%以上は肝臓や脾臓、骨髄に貯蔵され、赤血球の鉄不足が生じたときにこれが使われます。
マンガン カラダのさまざまな箇所でいろんな酵素の構成成分となり酵素の活性化を図り、骨の生成促進や炭水化物、脂質の代謝を促進。

記憶力UPやイライラ抑制、疲労回復に効果を発揮します。

ミネラルが 美肌やアンチエイジングに効果があることはよく知られてます。

まさに、糠(ぬか)が美肌に良いと言われる理由がここにあるのです。

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玄米に含まれるビタミン群成分の効能効果

白米に比べ玄米のビタミン群の成分は2倍~6倍。 ビタミンそれぞれの効能は次のとおりです。

成分 効能効果
ビタミンE 老化現象の原因である酸化を抑える「抗酸化作用」のほか、さらさらな血液を保ち血管健康守る働きの「動脈硬化予防」。

抹消毛細血管を拡張による「肩こり、冷え性改善」、更年期障害や精力減退を改善するなど、一番働くビタミンです。
ビタミンB1 カラダに最も大切な栄養素であるブドウ糖(グルコース)をエネルギーに変換する働きをします。

脳はこのブドウ糖のエネルギーしか利用できないので、いちばん重要な働きをするビタミンです。
ビタミンB2 発育ビタミンとも呼ばれるほどヒトの新陳代謝で活躍するビタミンです。

皮膚、髪、爪、粘膜細胞の再生や老化の
一因とされる過酸化脂質を分解除去などの働きをします。
ナイアシン かつてはビタミンB3と呼ばれた水溶性ビタミンB群のひとつ。

体内に摂り込まれた糖質、タンパク質、脂質をエネルギーに変える酵素の働きの補助をします。
ビタミンB6 B6の主な役割は酵素の働きを補助し、多くのアミノ酸代謝を助けてます。

皮膚の抵抗力UPや免疫機能の正常化、ヘモグロビン(赤血球を構成する物質)や神経伝達物質の合成といった仕事をします
葉酸 今まで妊婦の貧血予防や赤ちゃんの発育に良いとされた葉酸ですが、さらに効能があることがわかってます。

アルツハイマー病や心筋梗塞予防につながる脳や血管、骨の活性酸素を抑制する効果があります。
パントテン酸 代謝やエネルギー生成をする酵素の補助的役割をしますが、実際にはカラダ中で起こるいろんな酵素反応に関与してるほど、どこでも働く幅広いビタミンです。

玄米にはほかに γ-オリザノールとフィチン酸という成分があり、γ-オリザノールには自立神経失調症、更年期障害などの改善、コレステロールの低下、紫外線吸収や皮脂腺賦活(ふかつ)作用などの効能があります。

フィチン酸にはカラダに必要なビタミン、ミネラルの吸収を助ける反面、有害物質を排出するなどデトックス効果があります。

広く市販されてる玄米ライスミルク

現在市販されてる玄米ライスミルクで一番売れてるのがイタリア製の”Bridge Brown Rice Drink”。

イタリアでは永く愛される定番の玄米ライスミルク(商標はライスドリンク)です。

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ライスミルクなら玄米のデメリットを解消

玄米を敬遠する人のほとんどが「消化吸収がよくない」という理由です。

糠(ぬか)部分にあたる果皮、種皮は文字とおり「米の皮」。

玄米ご飯をよく噛まずに食べてしまうから消化不良となるため、白米ご飯以上にしっかり咀嚼しなければいけません。

『それが面倒』という方でも玄米の栄養素をそのまま吸収できるのが、玄米ライスミルクです。

GABA成分の多い発芽玄米のライスミルク

白米にもGABA成分が含まれてますがその量は100gあたり1mg。玄米にはその3倍の3mg、発芽玄米では4mgと白米の4倍

今ではチョコレートをはじめいろいろなカタチで商品化され広く市販されているGABA。

GABAは睡眠中にヒトの体内で合成されるアミノ酸の一種「γ-アミノ酪酸(Gamma Amino Butyric Acid)」で、その頭文字を取って”GABA”と呼ばれてます。

神経伝達物質であるGABAは、脳の興奮を鎮めストレスの緩和を図ることでカラダをリラックスさせる効果があり、血圧上昇を抑え安眠効果をもたらします。

逆にGABAの不足がイライラや体調不良の引き金となるので、ストレスフルな現代社会においてGABAは最も必要な栄養素のひとつといえます。

より多くGABAを摂りたい場合は発芽玄米のライスミルクがおすすめ。

国産の発芽玄米ライスミルクはありませんが、おすすめできる市販の発芽玄米ライスミルクは発芽玄米を専門としてるイタリアの大手 Mr.Biofood社の「有機発芽玄米ギャバライスミルク」。

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玄米ライスミルクを家庭でつくってみたい方はこちらの記事をどうぞ。↓

玄米ライスミルクの作り方 》

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