実際、東京に住んでみて実感すること。
それは、寅さんが本当にいる、ということ。
あ、もちろん「男はつらいよ」のフーテンの寅さんが実在するっていうことじゃなくて
あの寅さんのような人が東京の下町には本当にたくさんいるっていうこと。
映画で慣れ親しんだ、あの寅さんのような人情・人柄・きっぷの良さを
兼ね備えてる人を下町で発見した時には、その人にフーテンの寅さんを重ねて見えてしまった。
ちょっと具体的なコトを書いてしまうと….
墨田区押上でとても有名なモツ焼き屋さんがあって、
そこで30年間肉を焼いている大将が、その人柄と言い寅さんのようなんです。
お店の佇まいもまさに昭和そのもので、お店に来る人々も
初対面通しでも気軽に声を掛け合って、とてもよい雰囲気が
お店いっぱいに詰まってるのです。 まるでタイムスリップしたように…
生きてる江戸っ子を目の前にしてお肉を食べてると、
自分が男はつらいよの映画の中に居るようで、本当に不思議な感覚です。
そんな東京の下町生活、実際に暮らしてみないと体験できません。
東京というと銀座、原宿、六本木、渋谷、新宿のイメージが強くて、
大都会な場所ばかりかと錯覚してしまいますが、
東京都全体で占める割合は、下町人口の方が実際には多いと気づきます。
住めば都といいますが、東京の下町の人々はちっとも面倒くさくなく、
でも人情深いところがとても魅力です。