東京生活 ブログで紹介したいお店がある。
兎にも角にも今の東京は、
猫も杓子も東京スカイツリーだ。
毎日毎日、入れ替わり立ち代り
いろんなところからいろんな人が押上のど真ん中、
東京スカイツリーへやって来る。
かつての東京タワーのときと
時を隔てて、オーバーラップする光景。
やっぱり人間高いものが好きなんだなぁと。
計画当時は「新東京タワー」だったと聞く。
個人的には東京タワーのほうが好きなので、
東京タワーのオリジナリティが守られたような気がして、
ホッとした。
押上の東京スカイツリーのたもとには、
スカイツリー水族館などが入ってる東京ソラマチがあって、
この一角の街区を東京スカイツリータウンの様相で構成されている。
観光で東京スカイツリーにやって来る人々は、
おそらくほとんどこの東京スカイツリータウン界隈で過ごし、
帰路につくのであろう。
しかし、ここは押上。
東京スカイツリータウン界隈だけで帰ってしまうのは
実にもったいない。
せっかく東京へやってきたのだから
ちょっぴり東京生活を感じられる下町まで
ちょっと足を伸ばせば素敵なお店があるのだから。
そこで、
とびっきりに美味しくて安くて人のいい家族が営んでいる
もつ料理の「まるい」を紹介したい。
「まるい」への最寄り駅は、
たしかに東京スカイツリーのある押上駅だが、
墨田区業平(なりひら)3-1-1にぽつんとたたずむ
三階建ての古い家屋だ。
一階にはカウンターにギュウギュウに詰めて8席と、
相席となるテーブルに6席。
二階も客席があり、びっしり詰めれば
20人は入れる。
そして三階がご家族の住居。
「まるい」の主人であるお父さん(わたしはいつもこう読んでいる)は、
ここに店を構えてもう28年になる。
日曜日だけの定休日を除き、
毎日夕方五時に開店し、最後のお客さんが帰るまで開ている。
日によっては、
午前一時を回ってしまう日もあるところからして
ご夫婦の人の良さを感じる。
この店の上席は、なんといってもカウンター。
カウンター越しに、お父さんがせっせと80cm×40cm四方の
大きな一枚網で肉を次から次へと焼きさばいていく。
とにかく一品の肉の量が尋常ではないデカさだ。
ちょいと銀座へ行けば、まるいの1/4くらいの量になってしまう。
そして、なんといってもネタがかなり新鮮。
ちょいと築地へ行っても、負けないほど。
まあ、一記事だけでは、書ききれないほど、
ネタに尽きない「まるい」だから、
今日は、手始めに一品だけご紹介したい。
こちらは『牛レバー(子牛)』一人前。
一切れの大きさは、8cm×4cmで厚さ1cm近い。
ちょうど一枚網の1/10の大きさだ。
一人前を一人で喰った日にはお腹いっぱいになること請け合い。
味?
そりゃあ、絶品。
押上、「まるい」のもつ焼きは日本一。