東京生活 ブログで紹介したいお店がある。
兎にも角にも今の東京は、
猫も杓子も東京スカイツリーだ。
毎日毎日、入れ替わり立ち代り
いろんなところからいろんな人が押上のど真ん中、
東京スカイツリーへやって来る。
かつての東京タワーのときと
時を隔てて、オーバーラップする光景。
やっぱり人間高いものが好きなんだなぁと。
計画当時は「新東京タワー」だったと聞く。
個人的には東京タワーのほうが好きなので、
東京タワーのオリジナリティが守られたような気がして、
ホッとした。
押上の東京スカイツリーのたもとには、
スカイツリー水族館などが入ってる東京ソラマチがあって、
この一角の街区を東京スカイツリータウンの様相で構成されている。
観光で東京スカイツリーにやって来る人々は、
おそらくほとんどこの東京スカイツリータウン界隈で過ごし、
帰路につくのであろう。
しかし、ここは押上。
東京スカイツリータウン界隈だけで帰ってしまうのは
実にもったいない。
せっかく東京へやってきたのだから
ちょっぴり東京生活を感じられる下町まで
ちょっと足を伸ばせば素敵なお店があるのだから。
そこで、
とびっきりに美味しくて安くて人のいい家族が営んでいる
もつ料理の「まるい」を紹介したい。
![](https://blackblacklabel.com/wp-content/uploads/2022/12/marui-2016-1.jpg)
「まるい」への最寄り駅は、
たしかに東京スカイツリーのある押上駅だが、
墨田区業平(なりひら)3-1-1にぽつんとたたずむ
三階建ての古い家屋だ。
一階にはカウンターにギュウギュウに詰めて8席と、
相席となるテーブルに6席。
二階も客席があり、びっしり詰めれば
20人は入れる。
そして三階がご家族の住居。
「まるい」の主人であるお父さん(わたしはいつもこう読んでいる)は、
ここに店を構えてもう28年になる。
日曜日だけの定休日を除き、
毎日夕方五時に開店し、最後のお客さんが帰るまで開ている。
日によっては、
午前一時を回ってしまう日もあるところからして
ご夫婦の人の良さを感じる。
この店の上席は、なんといってもカウンター。
![](https://blackblacklabel.com/wp-content/uploads/2022/12/marui-2013-3-768x1024.jpg)
カウンター越しに、お父さんがせっせと80cm×40cm四方の
大きな一枚網で肉を次から次へと焼きさばいていく。
とにかく一品の肉の量が尋常ではないデカさだ。
ちょいと銀座へ行けば、まるいの1/4くらいの量になってしまう。
そして、なんといってもネタがかなり新鮮。
ちょいと築地へ行っても、負けないほど。
まあ、一記事だけでは、書ききれないほど、
ネタに尽きない「まるい」だから、
今日は、手始めに一品だけご紹介したい。
こちらは『牛レバー(子牛)』一人前。
![](https://blackblacklabel.com/wp-content/uploads/2022/12/marui-2016-2.jpg)
一切れの大きさは、8cm×4cmで厚さ1cm近い。
ちょうど一枚網の1/10の大きさだ。
一人前を一人で喰った日にはお腹いっぱいになること請け合い。
味?
そりゃあ、絶品。
押上、「まるい」のもつ焼きは日本一。